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高大連携し英語教育

神奈川新聞2010年01月13日

多摩大と県立2高校
きょう締結へ

 多摩大学湘南キャンパス(藤沢市円行)のグローバルスタディーズ学部と県立湘南台高校(同)、同藤沢清流高校(同市大鋸)の3者は、「高大連携」の締結・調印式を13日、同キャンパスで行う。同学部初の連携で、専門的な人材や教育設備を使った高校生向け英語講座や高校教員向け英語教育セミナーなどが計画されている。
 同キャンパス、学部は2007年4月に開校。教授陣の約半数が外国人で、授業も基本的に英語で行うのが特色。「アゴラ」と呼ぶ交流スペースでは、大画面プラズマテレビでCNN(米国のニュース専門放送局)など海外のメディア番組を常時視聴できるようになっている。
 同学部と藤沢市は昨年11月、経済活性化や教育、福祉、人材育成などの分野で「連携」する協力協定を締結。その一環として、地域的に近い県立2高校と初の「高大連携」の締結・調印式を行うことになった。藤沢清流高校は県立藤沢、大清水両高校を統合・再編し、単位制高校として今年4月開校する。
 同学部では、連携を「大学と高校が互いの垣根を取り払い、学生・生徒と教員が直接触れ合い、互いに刺激し合う教育の場をつくるもの」と位置づけている。
 具体的なプロジェクトとしては、(1)大学からの出張講義(2)高校の夏期講習などへの協力および高校生向け英語講座の開設(3)高校教員向け英語セミナーの開催(4)教育についての情報交換(5)学園祭での協力−などが計画されている。
 同キャンパス・アドミッションセンターでは「交流を通じて高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに、大学の求める学生像、教育内容などへの理解を深めてもらえれば」と話している。(松本努)