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県と教委 神奈川でも個別連絡

神奈川新聞2008年07月23日

採用合否県議らに
本年度から取りやめ

 県と県教育委員会は二十二日、職員や教員の採用試験の合否結果を公表直後、事前に依頼のあった県議らに個別連絡していたことを明らかにした。大分の教員採用をめぐる汚職事件を教訓に、「誤解を招きかねない」として二〇〇八年度から個別連絡をやめることを決めた。
 県と県教委は職員、教員とも試験の合楮発表日には受験生本人あてに合否通知を郵送するほか、ホームページ(HP)と県庁の掲示板に合格者番号を掲示している。本人あての合否通知は、翌日に届くこともある。
 依頼のあった県議らには〇七年度まで、HPほどで発表する午前十時直後に特定の受験生の合否結果を連絡していた。県人事課では〇七年度に数件の依頼があったが、本年度はないという。県教委には本年度、県議ら六人から依頼があったが個別連絡しない。
 個別連絡についてはこれまで、「発表後で、特に問題はない」(人事課)としてきた。しかし、大分県教委の汚職事件以降、全国的に教員や職員の採用に対する不信感が高まっていることから「他の受験生らの誤解を招きかねない」(県教委)として、やめることにした。
 県の職員は八月二十九日、教員ま九月三十日に最終合格者が発表される。
(佐藤浩幸)